すのふら

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日々の備忘録

『アイカツフレンズ!』の売上はどうだったのか?決算短信から確認してみる

2019年9月までのバンダイナムコ決算短信から『アイカツフレンズ!』の結果について記載していきたいと思います。

www.bandainamco.co.jp


まとめる期間は2020年3月期 第2四半期までの決算短信です。
具体的な期間としては2013年1月から2019年9月までとなります。

※途中で決算短信上掲載されていない2018年3月期 第1四半期から第3四半期は、翌年の情報から確認しています。

2018年の結果については前回書いた内容を見ていただければと思います。

snofra.hatenablog.com


なお今回についても「プリキュアの数字ブログ」を思いっきり真似しています。


2019年上半期の売上高結果

アイカツ!」シリーズの2019年上半期(2019年4月~9月)の売上高は15億円となります。

前年2018年上半期の売上高は16億円のため、前年比約94%成長のため、前年よりも売上が落ちていることになります。


トイホビーの売上は8億年、前年は10億円のため、前年比80%成長です。
トイホビーの売上のほうが売上が落ちています。

※トイホビーの定義は(玩具、カプセルトイ、カード、菓子・食品、アパレル、生活用品、プラモデル、景品、文具)です。


各年度別売上高

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※「アイカツ!」シリーズはCDやBlu-ray Disc等の映像音楽についてもバンダイナムコグループのため、決算短信の売上高の対象となっています。


シリーズ別売上高

バンダイナムコ公式の集計ではありません。
※シリーズで開始時期が異なるので、四半期単位でまとめています。

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売上実績と通期計画の差

1年の計画に対して売上がどうだったかを見てみます。

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この図は1年間の計画(通期計画)に対して、売上高(実績値)が達成できたのかどうかを表しています。
赤線は各四半期ごとの売上高、緑色の棒グラフは累計値です。
通期計画が下方・上昇修正しているのは売上高の好調不調により調整されるものです。


これを見る限り今のところ計画通りの売上をしているようです。


アイカツフレンズ!』の結果と『アイカツオンパレード!』への期待

ここまでの結果を見てわかると思いますが、必ずしもいいとは言い難いです。

放送期間がそもそも違うので単純比較は難しいですが、『アイカツフレンズ!』を続行することをやめて『アイカツオンパレード!』に切り替えた判断は選択肢として正解のような気がします。

というのも、例えばこのまま2020年3月期 第2四半期の売上8億円を維持したとしても、最終的に『アイカツスターズ!』での売上に届きません。

この2年続けない判断が行われている時点で、まだコンテンツ的には生かす意味があると思われているとも取れます。

ただし、数値を見ただけの話ですがバンナム的には『アイカツオンパレード!』に対する期待度は高くないと推測されます。
なぜなら2020年3月期 第3四半期(2019年10月~12月)の通期計画が現状維持となっているためです。

アイカツフレンズ!』放送時と変わらないので、新シリーズになったところでバンナムとして強く推していくというのはちょっと薄いのかなと思います。

数値で期待値を見せられるとつらいものがありますね……。

今後『アイカツオンパレード!』でどの程度売上が上向くのかが気になるところです。


コンテンツへの新規参入者

アイカツ!』が始まって今年で7年目となりますので、当初の視聴者・ゲームで遊んでいた人はコンテンツから離れている可能性が高いです。

またTwitterのタイムライン上では『アイカツ!』未視聴のファン層も増えているため、新規ファンへのキャラクター認知が今後の課題になるかと思います。

プリキュア」シリーズでの回答は映画をオールスターズとし、過去キャラクターに触れるタイミングを増やすきっかけを作ることでした。

アイカツ!」シリーズはコンスタントに映画を作成するということはありませんので、テレビの新シリーズで触れるタイミングを増やすという判断をしたのだと思います。

ここから『アイカツ!』の総集編映画で新規ファンにストーリーの大枠をつかませてあげると、コンテンツ維持が見えるかなと思います(「コードギアス」などで総集編映画をやっていますが意図としてはそういうことなのかなと思っています)


アイカツオンパレード!』の売上の想像

個人的な見解ですが、『アイカツオンパレード!』スタートの前後からコンテンツ再起の片鱗が見えています。
(これもひとえに公式の中の人の努力の賜物です)

トイホビー関連では、ガチャガチャでの展開(これは『アイカツフレンズ!』から)や、ウェハースの販売、一番くじなどが始まっており力入れているなという印象です。

このようなお弁当箱の販促ツイートが公式から流れていくるのはかなり意外でした。


また、他コンテンツなどとのコラボレーションとして、カードゲーム「バトルスピリッツ」とのコラボもあり、今後他コンテンツとのコラボレーションにも力を入れていくのではと思います。

www.battlespirits.com

www.battlespirits.com


映像音楽についても今年は2020年1月~3月でツアーがありますので、2020年通期で売上が見込めそうです。

個人的によかったなと思うのが10月に開催された「バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル」で他コンテンツのファンに歌を聴いてもらえる機会があったことです。

ツイートを見る限り、他コンテンツのファンにも受け入れられたようですので、上の話にもつながりますが他コンテンツとのコラボレーションでファン層を増やすというひとつのきっかけになったのかなと思います。


次回の決算短信で通期計画が上方修正されることに期待したいです。