すのふら

すのふら

日々の備忘録

仕事論としての『アイカツ!』を考える

2016年上半期のまとめ書こうと思ったら『アイカツ!』の話がちょっと真面目になりすぎたので分割。

アイカツ!』は今年に入ってから見始めたアニメなんだが、正直俺がこんなにはまるコンテンツだとは思わなかったってくらいはまった
というかはまってる

見始める当初は「プリキュア」シリーズを脅かす脅威のひとつというくらいでしか見ていなかったんだが、子供と一緒に見始めると俺の方がはまってた。
子供には感謝しかない。


どれだけはまっているかって、

これで筐体でプレイしたらアイカツおじさんとして更なる高みにいけそうなくらいの状況だったりする。


なんで俺がここまではまったのか

俺がここまではまった要因って多分、

  • このアニメの物語が基本的に努力をしていることを前提にしている
  • キャラクターが発する台詞が仕事論的に自分に問いかけられる

というところなんだと思う。

こういう仕事論的なアニメは最近だと『SHIROBAKO』がフィーチャーされているし、俺も『SHIROBAKO』は仕事論だなって思う。

blog.hatenablog.com

ciatr.jp


SHIROBAKO』もはまったし、元来俺はこういう仕事論みたいな話が好きな傾向にある。


アイカツ!』は『SHIROBAKO』の話の根本って同じなんじゃないか?

アイカツ!』は『SHIROBAKO』とは違う。
SHIROBAKO』がリアル路線で仕事を頑張る女の子の話である一方、『アイカツ!』はコメディ路線。

ハーネスなしで崖登ったり、
f:id:snofra:20160630124201j:plain

クリスマス時期に斧持ったり
f:id:snofra:20160630124208j:plain

とんでもない高さの壁トランポリンで飛び越えたり、
f:id:snofra:20160630124221j:plain

どこのSASUKEなんだよって思うんだけど、

その根底には努力して輝くみたいなのがあって
そのワケのわからないものに対して本気で臨んでいる彼女たちに魅せられるアニメなんじゃないかと思う。


俺は、方向は違えど『SHIROBAKO』と『アイカツ!』では根本的なところでは変わっていないんじゃないかなって思う。

先輩の経験などのインプット情報を後輩にアウトプットしていく仕組や、目標となる何かに向かって本気で臨んでいくという姿はやり方は違えど『SHIROBAKO』も『アイカツ!』も同じなんじゃないか。


努力を認知されていても結果を出さなきゃいけない時がある

俺が好きな話のひとつで第96話「レッツ!あかりサマー!」って回がある。

この話は「スペシャルアピール」というステージ上で決める決めポーズみたいのがあるんだが、それがまだできない大空あかりが夏休み返上で特訓するというストーリーなんだが、この回でのジョニー先生の発言は本当に的を射ている。

f:id:snofra:20160630123332j:plainf:id:snofra:20160630123340j:plainf:id:snofra:20160630123346j:plain


努力というのは、それが認知されていても定量化できない要素だし、頑張っていれば成果が出てなくてもOKなのかというと違う。

結局、自分の有用性を定量的にだすことができるのは、成果が出せたのかor出せなかったのか、そんなシンプルだがとても難しい話だと思う。

そして成果を出さなければいけないというタイミングで成果を出せないことは、自身がその努力していた事柄に対して恐れを抱いてしまう。

大空あかりにとって夏休みでスペシャルアピールが出せないと、アイドルとして社会的精神的にダメージを負ってしまうという本当に大切な時期だったんだと思う。


俺も前に会社の先輩に同じようなことを言われて、なるほどなって腹落ちしたんだけど

できなかったならそれはそれで仕方がないけど、できないと次に同じことをやらなきゃいけないときに、「前できなかった」とか「どうせできない」とかマイナスからスタートになるからしんどいよ。

やり切って「できる」状態でのスタートの方が精神衛生上いいんだよ。

ものごとを次に繋げなきゃいけない、それは周りの評価を得て次の仕事につなげるためにも、自分の成長につなげるためにもそう。
そんな引くに引けない状況では、とにかくやり切った方がいい。

でもどうやり切るのか、どう成果を出していくのかって本当に難しい話だったりする。


結果出して早く成長しなきゃみたいな状態って本当につらい

満足のいく結果を出すということは、その結果を生み出すように自身が成長しなければならない。
でもそもそも成長ってどう感じ取ればいいのか?みたいな状態になる。

俺も成長してるかなんて自身の評価時に報告しなきゃいけない状況になるんだけど、成長しているかなんて分かんねえよ

成長の実感ないけど結果を出すために努力するしかないみたいな状況は本当につらい。でもやるしかない。


第97話「秘密の手紙と見えない星」での大空あかりも同じような状況で、迫りくる最終テスト。
だけど自分では自身の成長がわからず自信を失ってしまっている状態。

f:id:snofra:20160630132323j:plain

俺も、ふと俺って本当に成長しているんだろうかなんて考えると途端に鬱になったりするし、ただただ先の見えない状況が続くと不安になったりしてる。
現に今もそういう先に見えない状況に俺って成長しているんだろうか?みたいなことは思う。

自身が成長したことを客観的に自分を見つめられたときは大体物事がすべて終わって落ち着いたときだったりするので、やっぱり何か結果を出さなきゃいけない時には、その不安と戦わなきゃいけないんじゃないかって思う。

不安と戦い続けるのはつらいから、三者の目で冷静に評価してもらうのもありなんじゃないかって思う。

本当はできているのにできていないという錯覚に陥っているだけなのか、別の切り口で見ることによってゴールに近づける場合もある。

一緒に働いている人に「こういうのを目指しているんだけどできてないんだけど、どう見える?」みたいに相談して、自分の現状を確認することによって前が見えてくることもあるんじゃないのか。


だけど結局

これを信じて前に進んでいくしかないんじゃないかって
f:id:snofra:20160630133132j:plainf:id:snofra:20160630133137j:plainf:id:snofra:20160630133141j:plainf:id:snofra:20160630133145j:plainf:id:snofra:20160630133148j:plain