今のアイカツ!シリーズは盛り上がってる?CD売上から見えること
アイカツ!シリーズはゲームやアニメで歌がメインのひとつ。
それはもともとのゲームであるDCDアイカツ!シリーズが音ゲーであるからなんだが、アイカツ!シリーズを語るうえで重要な要素のひとつだと思っている。
じゃあそのアイカツ!の歌に関して、CD売上から、今のアイカツ!というコンテンツがどういう時期に来ているのか確認してみる。
なお、予防線として、アイカツ!シリーズをdisってるわけじゃないってことは明言しておく。
disって俺が得する要素なんてないっす。
条件
・以下サイトに記載されているsales結果をベースとする。anisonsinger.blogspot.jp
・トレンドについてはgoogleTrendsを使用(検索ワード:アイカツ)
Google トレンド
CD売上からわかること
グラフについて説明すると、
- CDの発売月別でのCD売上枚数を示している
- 同じ月に発売されたものは加算されているので、同時リリース数によって売上枚数は伸びる
- 横軸はアイカツ!シリーズのの放送時期を示したもの
- 青線が曲線近似。CDの売上傾向を示したもので、上がっていればCDが売上枚数が増えている。逆なら減っている。
グラフからまず見えるのは、CDの売上枚数は減少傾向にあるということ。
アイカツ!シリーズ全体での売上枚数のピークは2013年から2015年の2年間程度であることが見える。
それ以降はいくつか売れ行きが良かったタイミングがあるが、減少していることが見える。
ただし、2012年と2019年ではストリーミング配信など音楽データに対する環境も異なるので、「みんなアイカツ!シリーズの曲を聞かなくなった」ということではないと思う。
タイトル別でもう少し細かく見てみる。
『アイカツフレンズ!』からの歌唱担当=声優は効果があったのか
※その他についてはシリーズ跨ぎの作品を指しています(「アイカツ!シリーズ」オーケストラコンサート『オケカツ!』アルバムなど)
シリーズ別でみると、『アイカツ!』は5000枚程度は最低限売れているが、それ以降の作品では5000枚を超えることが少なくなってきてる。
『アイカツフレンズ!』から歌唱担当と声優が同じになったが、CD売上という観点でいうと効果がなかったということが言える。
2019年に発売された『「アイカツ!シリーズ」オーケストラコンサート『オケカツ!』アルバム』は完全受注生産商品にも関わらず売れ行きはよかったよう。
この結果からおそらくオケカツ!は再演される可能性が高いという点、オールアイカツ!として『アイカツ!』が今後も商品展開されているだろうということが推測できる。
もう少し細かく見てみる
CDタイトル別の売上枚数の範囲
CDタイトル別で売上枚数を見てみる。
上のグラフの通り上位は『アイカツ!』でリリースされたCDとなる。
この図を見るといくつか固まっている場所がある。
これを見る限りシングルCD売上枚数の目標が大体この範囲なのかなというのが推測できる。
各作品の売上枚数の範囲を見ても、売上枚数が減少していることが分かる。
ベストアルバムはよく売れる
上のグラフからCDタイトルの売上トップ10を見てみる。
ベスト3はすべて『アイカツ!』1期関連のCDのため、ここからもアイカツ!シリーズ全体のピークは『アイカツ!』の前半であったと仮説付けられる。
また売上枚数のベスト5をみると、『Calendar Girls』『Shining Star*』『Lovely Party!!』ベストアルバムがすべて入っている。
アイカツシリーズででたベストアルバムがグラフのどの辺に位置しているかというと
周りの売上枚数より特質して伸びているものがそれに該当する。
つまり、アイカツ!のベストアルバムは売れる傾向にあるということが分かる。
個人的にも子供が車で「アイカツスターズ!」のCDを聞きたいと言っているが、ベストアルバムは出ているのかという質問を受けたことがあった。
どうやらシングルやミニアルバムをこまめに出すよりも、ベストアルバムという形式で売ったほうが子供を持つ親は買ってくれる可能性が高いのかもしれない。
『アイカツスターズ!』開始時の期待値の高さ
CD売上トップ10を見ると、「アイカツスターズ!」からも『スタートライン!/episode Solo』がランクインしていて、期待度はかなり高かったのでは?と想像できる。
自分が見ていたところ範囲だと、アイカツ!ロスが激しくて「アイカツスターズ!」微妙みたいな風潮だったので、この結果は面白い。
CD売上高からわかること
年別でCD売上高とCD売上枚数を比較してみる。
アイカツ!シリーズのコンテンツとしては『アイカツ!』から『アイカツスターズ!』に移り変わる2016年が大きな転換点と言える。
いかに次作品である『アイカツスターズ!』引継ぐかという点、前作ファンを「フォトカツ」で誘導させて「アイカツ!」シリーズをコンテンツとして盛り上げようという状況だったのではないかと感じる。
ただし、『アイカツスターズ!』時期である2016年から2017年の売上高を見ると『アイカツ!』の力に頼っているように見える。
2017年のCD売上枚数としては『アイカツ!』の数はそんなに高くないはずなのに、売上高が高いのはなぜなのか。
要因は2017年06月に発売された「アイカツ! COMPLETE CD-BOX」。
*1
このCDは完全限定生産、単価3万円だったが、2017年のCD売上のほとんどを占めるほど売れていた。
ベストアルバムは売れるということ、ターゲット層に大人が入ってきていることが分かる。
アイカツ!の人気があった時期は?
CD売上枚数から見る限り、オレンジ部に該当する期間がここが一番コンテンツ的にも人気があったのではないか?と推測される。
それは本当なのか?という点を確認していく
アイカツ!シリーズの人気が高い時期を確認する
アイカツ!シリーズの人気を見るにあたってgoogleTrendsを使用する。これを使うことでgoogleでキーワード検索した数が分かる。つまりみんなが気になって調べた時期が分かる。
グラフについて説明すると、
- CDの発売月別でのCD売上枚数が赤色の折れ線
- googleTrendsの結果が緑の折れ線
この図でアイカツ!シリーズが「バズってネットで盛り上がっているとき、CDは売れているのか?」が確認できる。
CDの売上枚数と人気は関係ある?
googleTrendsの検索数と比較した場合、CD売上よりも前から盛り上がり始めているように見える。(オレンジがCD売上のみ)
また、オレ的ゲーム速報@刃で「アイカツ」を含む投稿数も見てみる。
この手のまとめサイトは基本的に今人気のある内容の上澄みをとってくるものが多く、まとめサイト管理者がまとめるイコール、ネットでバズっているということが言える。
これを見てもCD売上枚数が高い時期はコンテンツが盛り上がっていたということが言える。
『アイカツ!』のピークは2013年末から2014年
今までの話をまとめると、アイカツ!シリーズの人気があった時期は、2013年末から2014までとみてよい。
2013年末の『アイカツ!』は、この時期何があったんだと思ったら
2013年12月26日放送の第63話「紅白アイカツ合戦!」での星宮いちごのセリフ。
『アイカツ!』に関してあまり知らない人が知っているだろうセリフがちょうどこのころ。
『アイカツ!』がもう1度盛り上がる時期
ピーク時の2013年12月から緩やかに下降していくが、2014年12月に1度盛り上がる時期がある。
それはどういう時期だったのか。
『劇場版 アイカツ!』が公開された月(2014年12月13日公開)!
始めてのアイカツ!シリーズの劇場版だってこともあってか、感想を書いたりする人が多かったんじゃないかなと。
映画も星宮いちごがトップアイドルを目指す物語のクライマックスでもあったため、盛り上がったのだと思う。*2
気になるのは、グラフを見る限り星宮いちご編でみんなの「アイカツ!という物語」は完結してしまったのでは?ということ。
悪く言うと主人公の代替わりに失敗した?可能性が考えられる。
CD売上的に2019年はどうなるのか
CD売上からみたアイカツ!シリーズは、正直苦戦している状況だと言える。2019年7月現在の売上高のまま推移した場合、2018年の売上が越えられない可能性がある。
CD売上が振るわない分、別の方法でコンテンツの収益を上げる必要性があると言える。
最後に
みんなCD買おう!
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更新履歴
2019年7月14日更新2018年6月5日更新
2017年11月10日新規作成