すのふら

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日々の備忘録

温度感を人質にすんな

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タイトルはSIROBAKO第21話より。

仕事柄、俺は客先に行ってユーザの要件調整したり、会社に残ってその要件に対しコード書いて実装したりする。
どちらがいいのかなんて一概に言えないし、どっちもいいところもクソ面倒なところもあったりするので、とにかく最低限割り当てられたロールはきっちりと押さえるようにしてるつもり。

で、今は会社に残って要件を実装するチームにいるんだが、その場合困るのがユーザが実装した機能に満足しているのかってこと。

それはいわゆる温度感ってやつで、それは客先常住だからこそ感じ取れるもので、客先にいない俺にはメールや人を介しての報告ベースでしか感じ取れない。

何か障害があったとしても、俺はそんなに業務インパクトもないし緊急度高くないだろーと思っていてもユーザは優先度高で!なんてこともよくある。

その温度間の差はやっぱり現場にいない俺には感じられないし、だからこそアンテナ張ってできるだけ拾っておく必要があるだろうと思う事項のひとつだと俺は思ってる。

ただ、この温度感って言うのが厄介。

何故かって温度感は定量化できない要素だから。

定量化できないということはユーザが具体的に優先度を示さない場合、その温度感を決めるのは客先常駐の身内の匙加減。

この匙加減ってのが困る。もう、これが雑なやつがいるとすげー困る。

例えば

  • 夕方4時に今日中に対応しろとか、お前バグ解析からFIXまで2時間でやれると思ってんの? 残業しても今日中解析までが限界だろ常考……な状況。
  • 仕様変更の要件詰めに時間を食いつぶした挙句、実装は2日でお願いという、明らかに無理な状況で何故納期延ばしたりしないんだ……な状況。

こういうときに大体言われるのが「ユーザの温度感が高い」という発言だったりする。


ユーザの温度感が高いから早く終わらせて宥めたいという気持ちは分かる。
分かるんだが、温度感という言葉を人質にデグレーションが発生する危険性のある手を打つ必要があるのか。
デグレって余計にユーザからの心象悪くしてしまう可能性があるところまで読んでいるのか?

この状況で平気で悪手打ってくる人は、あーこの人は調整する気がないんだなと思うし、この人が調整役で大丈夫かと思ったりする。


ユーザ調整するより、身内にデスマーチ強いたほうが調整するほうからしたら難易度は低いかもしれないけど、正直俺からすると成功する以外に勝ち目がない戦いなわけで。

  • 「短納期すぎ!馬鹿なの死ぬの?」とか言って突っぱね続けると、俺は全然仕事しない人というレッテルを張られる
  • デスマーチ受け入れて、緊急対応してデグレちゃったりすると「なんでデグレっちゃってんだよ」と評価が下がる。


戦う武器がないなら、修正工数見積もるからそれ持ってユーザに説明して言ってほしい。それでだめならいくらでもやるからさー、身内狙い撃ちしてくるのやめてくれよと。
*1

ほぼ愚痴。

*1:まーこっちが見積もった工数スルーされるパターンもあってそれはそれで闇