すのふら

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日々の備忘録

遊戯王WCS2016での使用デッキを分析から予想してみる

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Yu-Gi-Oh! World Championship 2016が今週8月20~21日と近づいてる。

www.yugioh-card.com


Yu-Gi-Oh! World Championship 2016(以下WCS)は遊戯王OCG(日本)と遊戯王TCG(海外)のレギュレーションを組み合わせたものになるため、日本の環境とはまた違うデッキが戦うことになる。*1

遊戯王OCGと遊戯王TCGで発売されているカードが違うというところもあるが、現状の環境とリンクしていないため以下の状態になっているのが現状。

  • 日本選考会とWCS時で使用デッキが変わる
  • WCS参加者および観覧者がレギュレーションを理解していることが前提


じゃあどんなデッキがWCSに来るの?っていう質問は当然あるので、以前から分析してきた2016年7月環境のデッキ分布からどのデッキが環境に来るのか調査する。


目次


分析について

分析条件は以下の記事とほぼ同じ。
snofra.hatenablog.com

スターライト速報のカテゴリ「遊戯王大会」記載大会を対象とする。
・2016年7月環境の大会を集計対象とする。
・入賞デッキの1~4位を集計対象とする。
・分析は2016年7月1日~2016年7月31日の入賞デッキとする。

結論から言うと

WCSでの使用率トップは【青眼】であると予想。
理由はほとんどのカードが制限されておらず、【DD】、【ABC】、【メタルフォーゼ】デッキはデッキ構築不可レベルまで制限されてしまっているため。

【青眼】の他には【彼岸】、【帝】、【インフェルノイド】あたりが使用されると推測される。


2016年7月実施大会デッキから見たレギュレーション使用デッキ

オレンジに近ければ近いほどWCSのレギュレーションにひっかかるカードを使用しています。
表示順は入賞回数の多い順です。
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この一覧を見る限り環境トップである【DD】、【ABC】、【メタルフォーゼ】はデッキ採用率50%のカードの過半数のカードが使用できないことが分かる。

過半数のカードが使えない背景として

  • 【DD】【ABC】はストラクチャーデッキが海外未発売
  • 【メタルフォーゼ】はザ・ダーク・イリュージョンが海外未発売

が挙げられると思う。*2


またザ・ダーク・イリュージョン以降で強いカード《BF-朧影のゴウフウ》や《餅カエル》、《強欲で貪欲な壺》なども禁止なので
それに頼っているデッキはWCSに登場する可能性は低いと考えられる。


【青眼】や【彼岸】、【帝】、【インフェルノイド】などはWCSのレギュレーションに引っかかっているカードが比較的少ないように思える。
この4デッキはかつて(今)猛威をふるっていたデッキ群にあたるので、このあたりが来るのではないかと推測される。


この一覧ではどのカードが使用できないのかよく分からないので、もう少し詳細に落として確認してみる。
※以下採用率が高ければ色がピンクに近づきます。
※モンスター・魔法・罠・エクストラのそれぞれ使用率トップ10を表示しています。


【DD】デッキ

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【DD】はメインになっているカードのほとんどが海外未発売カードのため、採用率の高いカードは軒並み使用不可。
また【DD】デッキで2枚採用されている《DDD烈火王テムジン》も禁止のため、使用不可。

よく使われる《DDD壊薙王アビス・ラグナロク》《DDスワラル・スライム》《DDネクロ・スライム》の3枚はレギュレーションには存在しないが、WCSで使用されるのは厳ししいだろうと思われる。


【ABC】デッキ

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メインギミックすべて海外未発売カードのため、使用不可。


【メタルフォーゼ】デッキ

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メインギミックすべて海外未発売カードのため、使用不可。


【青眼】デッキ

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モンスターカードでレギュレーションに引っかかるカードが0、エクストラも《森羅の姫芽宮》くらいでほとんど影響がない。
《死者蘇生》が禁止だが、そのほかよく使われる蘇生カード《復活の福音》《ソウル・チャージ》は日本環境と同じなため、【青眼】が優勝候補の一角と考えていい。


【HERO】デッキ

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最近よく使われる《餅カエル》は海外未発売で使用不可。
E・HERO エアーマン》は禁止、《E・HERO シャドーミスト》制限という状況のため、【HERO】デッキ単体ではWCS使用は難しい。


【シンクロダーク】デッキ

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《BF-朧影のゴウフウ》が海外未発売カードのため、使用不可。
《BF-朧影のゴウフウ》《瑚之龍》が禁止なところからWCS使用は難しい。


【ガエル】デッキ

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メインギミックの《餅カエル》は海外未発売で使用不可。


【彼岸】デッキ

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【彼岸】デッキ自体のギミックはほとんど潰されている状態。
ただ、【SR幻影彼岸】として考えたらSRカードも幻影騎士団カードも制限されていないので、WCSで使用される機会が多いか。
日本環境から考えると《彼岸の悪鬼 ガトルホッグ》準制限、《彼岸の悪鬼 グラバースニッチ》制限をどうクリアするかが問題。


【影霊衣】デッキ

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このデッキのよく使われる《影霊衣の術士 シュリット》《儀式魔人リリーサー》が禁止はあまりにも痛い。
また《旧神ヌトス》《外神ナイアルラ》も禁止のため、【影霊衣】デッキはWCSでの使用は難しい。


【帝】デッキ

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【帝】デッキ自体で直接影響があるのは《真帝王領域》《汎神の帝王》の制限くらいで、日本環境とほぼ変わらない認識でいいはず。
《真帝王領域》《汎神の帝王》の2枚が強かったというところもあるが、ワンチャンあるデッキと言える。


インフェルノイド】デッキ

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《旧神ヌトス》《手札抹殺》の禁止をどう捉えるかというところが使用されるか否かのポイントだと思われる。
《名推理》《モンスターゲート》は日本環境と同じく制限なので、ワンチャンあるデッキかもしれない。


【クリフォート】デッキ

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《クリフォート・ツール》が制限なので、【クリフォート】デッキの展開力は生かしにくい状態になっている。
《アポクリフォート・キラー》も禁止で制圧できるカードも失ってしまったため、WCSでの使用は難しい。


【ジャンクドッペル】デッキ

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【シンクロダーク】デッキと同じように《BF-朧影のゴウフウ》が海外未発売カードのため、WCSでの使用は難しいか。


【妖仙獣】デッキ

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【妖仙獣】デッキ自体で制限されているカードはないが、対【青眼】デッキとなった時に《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》が禁止というのはかなり痛い。
《激流葬》も制限で【妖仙獣】デッキの特性を生かすことができないように思える。


【竜星】デッキ

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《源竜星-ボウテンコウ》等【竜星】デッキを底上げした新規カードが海外未発売で使えないのがかなり痛い。
新規以前のカードはすべて使用可能だが、対【青眼】デッキ相手では分が悪いように思える。


WCSで思うこと

この分析と全然関係ない内容で申し訳ない。
WCSっていまいち盛り上がりに欠けてるなっていうのは前々から思っていて、要因のひとつに公式があまりやる気ないというのが挙げられる。

レギュレーションや当日のライブ配信の情報の共有がホントに遅い。
レギュレーションの共有が8月10日だったんだが、もっと前から公開してもいいんじゃないかと思うんだが、何か理由があるのか?

ライブ配信するなら日本語実況しろよと。
取り敢えずライブ配信しときゃいいんだろ感がすごい。
英語でもいいけど、夏の祭典感だすんならそこは微妙でもいいからカリスマ出てきてもいいだろと。仕事しろ仕事。

*1:去年の決勝は【テラナイト】vs【影霊衣】だったはず

*2:逆に日本未発売カードで海外でよく使われている【kozmo】デッキも今回使用不可。