すのふら

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日々の備忘録

次の打順が自分に回ってくるための努力『天才はあきらめた』を読んだ

天才はあきらめた (朝日文庫)

天才はあきらめた (朝日文庫)

山里亮太の不毛な議論リスナーであるってこともあり、発売日に買って読んでみた。
大学入学から吉本総合芸能学院NSC)への入所、コンビの結成と解散、南海キャンディーズの結成としずちゃんとの不和を残り超えた今までが書かれた本。

ラジオリスナーであればだいたい聞いたことのあるエピソードが多いのだが、実際本で読むと真摯な気持ちが書いてあってまた違う印象を得たかなと。

努力の天才

本の中で自分は天才ではなので努力を続けるしかなかったという点で、どういう努力したのかということを書いていたりするが、そういう積み重ねを習慣化できているということ自体天才なんじゃないかなと思う。

自分が薄っぺらい人間だと痛感させられる。しかし、その痛みを努力に変換する。駄目だからやらないのではなくて、駄目な自分だからこそ努力量を増やさないといけない。
こうすると、そう思えた自分のことをすごいと褒めてあげられるし、何よりシンプルに人の意見をしっかり聞ける。駄目な時はこれを頭において乗り越えてきた。

マイナスの出来事をフェードアウトさせるのではなくて、反省点として自分にとどめるそして自分を褒めるという考え方ができるのは素直にすごいと思える。

この本のなかで出てくる自信貯金というものにもつながってくる山里亮太の根本の考え方なんだなと。


自信貯金

自信貯金っていうのは以下を貯金という名目で心の中に留めておいて、壁にぶつかったときに使用することで心の安定を保つというもの。

  • 小さな出来事、自画自賛でも構わないので自分の目的に即した行動であれば自らをほめる
  • 人に褒められた

自分が駄目だなって無駄な悩む時間を短縮するために使って、短縮したことを褒める。そして簡単な作業をして自分を褒める。
そういう自分をいかにモチベーションを維持するしていくかってことだと思っている。

普段生活していて基本他人から褒められることがなく、周りの芝の青さを見ることが多いこともあって、以下に自らを褒めていくのかっていうのは大切なのかもしれないなと。

そしてその自信を使って自らの退路を断っていく、自分が逃げないための言い訳を作っている。
今までの自身から多分大丈夫なんじゃないかって、根拠はないがそれで自身を奮い立たせること、それって『SHIROBAKO』でも言っていたなと。

あなたに足りないのは、自信と覚悟だね。失敗も貴重な財産でしょうが。若者が根拠の無い自信持たなくて何を持つんだっつーの!


結果を出した後に来るのはご褒美ではなくチャンス

それでやってくるものがご褒美ではなく、チャンスであるというものもその通りなんだろうなと思う。

新しい道が開けているだけで、それはボーナスゲームでもなんでもなくて打順が回ってくるようになっただけで成果を出さなければ、チャンスは失われてしまう。

その時に凡打でも打てるように準備するのが努力で、努力するためには自信で、自信を逃げない理由にしてチャンスをつかむ。チャンスをつかめないときもある。
そんなループについて経験を交えて語ってくれるいい本だと思う。


おわりに

俺は山ちゃん好きだし、マインドが山ちゃんよりなので俺に歯向かったやつ絶対に許さないとか、嫉妬の化け物感とかそういうヤバい思考含め共感できるところもあるので、まじめな人となりが垣間見えるいい本だったなと思う。

山里亮太に興味ないなっていう人も内容面白いので読んでみてほしい。

めっちゃ売れてんのな。
http://www.yukawanet.com/archives/5391202.htmlwww.yukawanet.com

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