すのふら

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日々の備忘録

engineer meeting podcast vol.112の曽山さんの話がかなり良かった

聞いてて久々にすごい放送聞いたなって思ったので取り急ぎ書いておく。

engineer meeting podcast株式会社サイバーエージェントに所属している方が技術論やリーダー論を話しているラジオ番組。

vol.112は株式会社サイバーエージェントの取締役 人事統括、株式会社CyCAST代表取締役社長の曽山哲人さんがゲスト。

この人の話が本当によかったので、自分の琴線に触れたところを簡単にまとめつつ、感想を書いておく。
エンジニアとかコンサルの人、それ以外の人もかなり面白い話をしているので聞いてみたほうがいい。

soundcloud.com



人を効率よく回せるのは6人程度がちょうどよい。

5、6人の小さい単位で成果が出るメソッドを確立するということにこだわったほうがいい。
50人とか大きい範囲は無理だと認めたうえで、小さい軸で機能させていく。人数が増えた場合は小さく割っていく。

人が見られる数で自分の目で面倒みられる限界値も6人とかそういうレベルなんだと思う。

6人超えると業務上、互いにかかわらない人も出始めてきて、ひとつの集団としてやっていくのはなかなかむつかしいのかなと。

進捗確認の朝会や夕会やるにしても6人以上の参加者がいると情報共有の内容よりも時間をロスしているなってことが多い。

単なる作業進捗は小さい単位でなるたつ手法かなと思っていて、多いと単純に自分の番が回ってくるのも遅いし、何も言わなくてもいいかなという当事者意識も薄れていくので。
ファシリテートするほうも人数が多いということは、なめていく量も多いのでそれだけだらだらやってるのと変わりない。

少人数で互いを補い合うような体制作りを目指したほうが、自分がいないとだめだと思って当事者意識もって取り組めるのかなと。

それがこの回で話されている

育てるために心がけることは、小さい集団で自分でやっているという経験を早く持ってもらう。リーダー経験をしないとそれが身につかない。

というのにつながってくるのかなと。

大人数の場合はリーダー経験積みたくてもある程度レベル分けされているので、上の人が自然とその立ち位置につくことがおおく、
若手のチャンスはなかなか降りてこない。


よいエンジニアは意味づけの力をもつエンジニア

自分の仕事にどんな意味があって、これが広がるとどうプラスになるのか自分なりに考えてる人は活躍する。

これも当事者意識につながってくるんだと思うんだけど、自分の割り当てられた作業をいかに楽しくやるかって、今やっている作業っていったん何だろうと想像して答え合わせしていくことなんだと思う。

答え合わせは直接的に聞くものだったり、自分の中の別のプロジェクト経験と紐づけて新しいものを組み合わせたりとか。


フィードバックとか評価の心がけ

人と人は立場関係なくずれていくもの。
ずれていくことを前提に途中で月1回面談する等で互いに経験チェックをする。
そしてずれを補正しあうことで心理的安全性を高めることができる。互いに心理的安全性を担保したほうが組織がまとまる。
実施する頻度や時間は成果を出すために必要な時間。それは上司と部下で合意が取れる頻度にして、相手に確認したほうが良い。
伸びる組織はアンド思考。AとZを共に生かす。どうやったらアンドになるかを考えて、落とせるのが伸びる組織。

これはほんとそうで、人と人は基本認識が合わないものだと俺も思っている。

だからこそフィードバックするときはきちんと、互いのずれなく話すべきだし俺は話すの苦手なので絵を使ったりして話すように心がけてる。
やっぱ絵描いたほうが変に空中戦するよりも分かりやすいと思っている。

学生の人にアドバイスするなら

とりあえずなんでもいいからリスクをとる
研究やるなら話題なりそうものをやる。そのうち自分でサービスやりたいならこの1年でサービスだす。
リスクをとったらとった分だけ、自分にしかわからない学びがある。
リスクとはその人がいつもやっていることと違うことをやることで感じる「ひやひや」。

これはもう心が痛い話で、俺はあまりリスクとっていかない人間なんだけど、それだと知識も地位もアドバンテージとりにくいってのはすごく感じてる。

ただやっぱ勇気がいるっていうのもそのとおりで、伸びていくのってその勇気の最初の一歩をいかに踏み出せるかって感じだと思う。

ダメならダメでしょうがないという感覚だったり、誰かが助けてくれるだろみたいな楽観視がある程度は必要なのかもなあと。


選択肢を広げる(キャリアオプション)

今は変化が激しいのでキャリアパスやキャリアデザインができる時代ではなくなってきている。
キャリアの選択肢を複数持ちながら、その中で今自分に来ているオファーや部署移動の案内などから自分にはまるものを選んでいく。

またキャリアはアップデートし続けることで成長するが、掛け算でアップデートしていくことが一番伸びる。
自分の武器×新しい分野×新しい分野……と掛け算していくことで、常に強みが残っている。掛け算にすることで他社に真似できないキャリアになる。

もしオファーが想定外のものの場合乗ったほうがよい。会社やチーム、上司の期待に応えるだけでも関係性はよくなる。
わざわざ自分を選んでいるので、このオファーで伸びる要素があると思われている。
そのため、想定外のオファーは乗るだけで他者の官舎や期待が掛け算で乗ってくる。これだけで価値がある。

自分のキャリアオプションを持ちながら想定外の依頼は乗っかってみるのがおススメ。

自分はこれ強みかなって思うことって結構あったりするんだけど、それ単体だと意外に大したことなく終わっていくことが多い気がする。

それってその強みの枠の一歩外を出てないから、結果普通なんだよなあと。
その不変である強み、視点に対して、別の視点を置いていくことで自分にとって新しいコラボレーションになるのかな。
その層の蓄積をし続けることでほかの人と圧倒的に違う感じが出てくるのかなあと。