本当に『アイカツ!』は『プリパラ』に負けたのか?
前回、アイカツ!シリーズのCD売り上げ枚数から現在の状況を見てみたんだけど、やっぱりここははずしちゃダメなんじゃないかという点を分析する。
それは
プリパラにアイカツ!は負けたのか?
対象とするターゲット層やコンテンツ的にもアイカツ!とプリパラはライバル関係と言っていい。
そして、結構よく聞く「アイカツ!はプリパラに負けた」。
それははたして本当なのかをCD売り上げと検索数から分析する。
前回に引き続き予防線張っとくと、結果的に優劣の話をしますが、アイカツ!やプリパラというコンテンツがダメだとかそういう話ではないので念のため。
そういう感じなんだな程度で抑えてもらえれば
条件
・アイカツ!シリーズの分析条件は前回と同様・プリパラのCDの売り上げ枚数は以下サイトを参考にする
anisonsinger.blogspot.jp
・プリパラのトレンドについてはgoogleトレンドを使用(検索ワード:プリパラ)
Google トレンド
アイカツ!とプリパラのシリーズ全体の売上推移とgoogleのトレンド数を比較
アイカツ!とプリパラシリーズ全体の売上推移とgoogleのトレンド数を比較してみる。
これで、「アイカツ!がプリパラに負けた」瞬間があるのかどうかが見える。
放送時期が分かりやすい用に色づけしてみた。
『プリパラ』は『アイカツ!』と『アイカツスターズ!』を跨ぐように放送されている。
『アイドルタイムプリパラ』はまだまだ始まったばかりって感じ。
以下、明記しないけどグラフ上の色はそれぞれ以下を意味してます。
・緑系色:プリパラシリーズ
・赤黄色系:アイカツ!シリーズ
プリパラがアイカツ!を追い抜かした2016年1月
細かい波で示されているのがトレンド数。
どれだけその言葉で検索されたのかってやつ。
それをみると、『プリパラ』が『アイカツ!』を完全に追い抜かした時期がある。
それが2016年1月
アニメは
『アイカツ!』が166話「私が見つけた最初の風」(2016年1月7日)
『プリパラ』が77話「対決!ウィンターグランプリ」(2016年1月4日)
が放送された時期。
データカードダスは
『アイカツ!』が「2016年シリーズ2弾」(2015年11月26日)
『プリパラ』が「5th ライブ 1月 たいけつ!ふゆのグランプリ!」(2015年12月25日)
が稼動している。
この時期、『アイカツ!』は大空あかり編(3期~4期)が終わりに
差し掛かってきている時期。
『アイカツ!』の終了のきっかけになっただろう時期
『アイカツ!』終了のきっかけになった時期は恐らく、2015年10月第3週だと推測される。なぜなら、ここで初めてトレンド数が逆転するから。
その前から差自体もかなり縮まってきており、『アイカツ!』の変わる時期がきた瞬間だったのだと思う。
CDアルバムがあまり売れていないプリパラ
次にシングルとアルバムの売り上げ枚数を比較して、どのくらいの差が発生しているのかを見る。
シングル
アルバム
これを見て顕著なのが、トレンド数(人気)はアイカツ!シリーズを超えたプリパラシリーズだが、CDアルバムは売れていないということ。
ここから恐らくプリパラを見たり、ゲームしたりする人はあまりCDにお金を使っていないということが分かる。
また、売り上げ枚数トップ10はほぼi☆Risで占められている。
アルバムは売れていないという点から、購入層はi☆Risが好きな層になるのだろうか。
プリパラ好きでi☆Ris好きであれば、i☆Risの中の人が声をやっているプリパラのアルバムも買うはず。
最後に
前回も書いたけど、アイカツ!シリーズ好きな人、CD買おう。これ冗談じゃなくマジで。
集計に当たってグラフの作成はpythonで実装している。
ソースコードについては以下に記載したので、気になる人は是非。
snofra-tech.hatenablog.com
付録
例によって使ったデータを置いておく。