すのふら

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日々の備忘録

『アイカツスターズ!』はこなれているのか

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anond.hatelabo.jp

この件について、まず俺は『アイカツスターズ!』好きだし、好きじゃないとできないことをやっているのでディスってるんじゃないんですよと予防線を引いておく。

これを読んで思ったことは3つある。

  1. アイカツスターズ!』の1期はチャレンジングなことをやって盛大にコケた
  2. アイカツスターズ!』の2期は『アイカツ!』2期と同じになるんじゃないのか
  3. アイカツスターズ!』にかかわらず、キャラ替わりするアニメはこなれている感あるんじゃないか

3についてはちょっと母数大きすぎ感もあるが、純粋に思ったことなので。


真っ向からそうじゃないと否定するつもりはないし、そう思ったのであれは書いた人にとってはそうなので、俺はこう思うなくらいのニュアンスでメモしておく。


そもそもこの話はどういうことか

ちょっとした懸念の話。
プリキュア」シリーズ「アイカツ!」シリーズ、「プリティシリーズ」のような長期アニメは、今までのノウハウによる安定感のある物語を作っている。
もっと攻勢にでたチャレンジングな展開があってもよいのでは?ということを言っていると思っている。


アイカツスターズ!』の1期はチャレンジングだった

俺は『アイカツスターズ!』の1期はアイカツ!』とは違うものをやっていこうという意識が結構あったなと思っている。

主に

  • アイカツシステムに選ばれた?者だけが発動する謎の力」というファンタジー要素
  • 「M4という男性キャラクター」という恋愛要素*1
  • 「大人がほとんど前に出てこない」

だと思っている。*2

ファンタジー要素は36話「虹の向こうへ」で完結し、それ以降は明言されることがなくなった*3
恋愛要素はかなり薄く展開されているところから、視聴者からの評価はあまり高くなかったからなくしたor減らした?と勝手に思っている。


正直ファンタジー要素はアイカツ!」シリーズのイメージにはそぐわなかった感はあったと思う。

最初は『アイカツ!』で自身が輝くために努力するシーンがかなり多い状態で、『アイカツスターズ!』になった途端にそれを否定する要素が入ってきたための拒否反応だと思ったが、根本は『アイカツ!』のままで、要素だけいれたために違和感が凄かった。

とはいえ「自身が輝くために地道に努力する」という要素以外で、キャラ差を出していくとしたらで導きだされた回答のひとつだと思うし、やはりあってなかったなと方向修正したなら2期頑張れって思ったりもする。


アイカツスターズ!』の2期は守りの姿勢なのかという懸念

2017年4月から『アイカツスターズ!』の2期が始まったが、思ったのはこれ『アイカツ!』の2期と同じなんじゃないかということ。

アイカツスターズ!』は2期からヴィーナスアークというライバル校が出てきて、スタープレミアムドレスという羽が付いたドレスを身に纏う。
これって『アイカツ!』でいうところのドリームアカデミーと星座ドレスと同じ流れなんじゃないかと。

正直今提示されているこの要素だと、1期でチャレンジしたけど2期は守り入ろうかなというところなのかと邪推してしまうところもある。

まだ2期も始まったばかりだし、今評価下すには情報が不足しすぎているのでいいとか悪いとか言う断面ではないが、1期に続いてチャレンジしていったほしいなと思う。


プリキュアのチャレンジ要素

アイカツスターズ!』以上に「プリキュア」シリーズは割とある程度のフォーマットが決まっていると思っている。
それは1作品での大きな流れだったり、1話のフォーマットだったりする。
それが10年以上もシリーズを続けていけている安定感につながっているものなのではと思う。


1作品ごとの大きな流れがあまり変わらないというのは、プリキュアを語るような掲示板やツイッターのタイムラインでもよく話題になるんだが、「メインターゲット層である子供の入れ替わるので、毎年大きな流れが変わらないという点について考慮」しない派と、したほうがいい派があるように思える。

この点については人に左右されているし、おもちゃの発売にもかかわる要素なのでよっぽどのことがない限りは、フォーマットが大きく変わらないんじゃないかなと思う。

フォーマットが大きく変わってたなというのは、鷲P時代の黎明期は外すと『スイートプリキュア♪』かなと。
ミューズ加入がかなり遅かったり、映画が本編と連続していたりとイレギュラー要素が強い作品だったなと思う。*4


1話のフォーマットについては、
キラキラ☆プリキュアアラモード』はがかなり変えてきていて、今までのプリキュアにない斬新さを感じている。

今までの「プリキュア」シリーズの基本テンプレートは

  • メインキャラクター(ゲストキャラクター)の行動に対し、
  • 敵キャラクターが否定し
  • プリキュアが敵キャラクターを否定することでエネルギーを得て
  • 敵キャラクターを撃退する

こんな流れが基本で、たまにプリキュアの説教に煩わしさを覚えたりするが、「プリアラ」はそのテンプレートの使用頻度が低いような気がする(きちんと検証していないのでもしかしたら違うかもしれないが)。

敵キャラが会話が通用せず1つの目標以外に興味がないような連中なので、敵キャラクターが行動を否定してこないというのもあるんだろうが、否定の否定でパワーを得るプリキュアのパターンから外れていて新しいなと。


おわりに

長いシリーズだと根底のフォーマットを変えるのは、視聴者からの拒否反応が強いので難しい要素だとは思う。

だが、そのマンネリ感をどう打破するのかは、長くシリーズを続けるうえで必須要素だと思うし、「プリキュア」シリーズは1年単位で作品自体を刷新することで、「プリティシリーズ」は『プリパラ』新しいシリーズになったことで新陳代謝ができているんだと思う。

アイカツ!」ネタをちょいちょいやってるので、『アイカツスターズ!』の話だけで言うと、『アイカツ!』を見ているわけではないのでそれにとらわれる必要性はないし、マンネリ感ださないためにも挑戦してヒットしたものをどんどん取り入れてほしいなと思う。






ただね、俺はもっと作品に大人が出てきてもいいんじゃないかと思ったりもする。
作品内で大人感出しているけど中学生。見守って道に迷った子供に手を差し伸べる大人がもう少しいてもいいんじゃないかなー。

*1:せなあかという恋愛要素が『アイカツ!』にもあったがそれよりも前面に出してる感あるので敢えて明記

*2:夜空が真昼をぶつ(叩く)というところも今までにないところではあるが割愛

*3:1期最終回でも言及がない

*4:東日本大震災があったからとかそういう話もあるだろうけど